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本紹介 | ジョブ理論 イノベーションをイノベーションを予測可能にする消費のメカニズム | クレイトン M クリステンセン著

本の目次

    • 第1部 ジョブ理論の概要
    •  第1章 ミルクシェイクのジレンマ
    •  第2章 プロダクトではなく、プログレス
    •  第3章 埋もれているジョブ
    • 第2部 ジョブ理論の奥行きと可能性
    •  第4章 ジョブ•ハンティング
    •  第5章 顧客が言わないことを聞き取る
    •  第6章 レジュメを書く
    • 第3部 「片付けるべきジョブ」の組織
    •  第7章 ジョブ中心の統合
    •  第8章 ジョブから目を離さない
    •  第9章 ジョブを中心とした組織
    •  第10章 ジョブ理論のこれから

ジョブ理論 イノベーションをイノベーションを予測可能にする消費のメカニズム |マーケティングおすすめ本を紹介します

この本に関しては目次を見ても、その魅力はなかなか伝わらないと思います。

マーケティング支援を8年やってきましたが最も難しいと感じていること一つが、「顧客を知る」ことです。

この「顧客を知る」ということを徹底的に追求し、研究を重ねたクリステンセン教授の集大成がこの本になります。

「潜在的な顧客ニーズ」という言葉がありますが、この本ではそれを「ジョブ」という言葉に置き換えています。また、何か製品サービスを買うことを「雇い入れる」という言葉をつかって、顧客を雇用主、企業側を雇用者に例え説明をしています。

私がこの本を読んで最も影響を受けたことは、顕在的なニーズばかりでなく潜在ニーズまで掘り下げて、マーケティングプランニングや制作に活かすようになったことです。

実際に私自身がこの本で理解を深めたの次の点です。

  • ジョブ(ニーズ)は置かれた状況によっても変化する
  • ジョブ(ニーズ)は何かを買って満たされるのではなく、その先の得られるもの、感情の変化も含まれる
  • ジョブ(ニーズ)の具体的な深掘り、明文化の仕方

本のおすすめポイント

この本の最初にジョブの説明をするために、ミルクシェイクの例え話が出てきます。

簡単に要約すると、アンケートで取得した顕在ニーズを元にした改善をしてもミルクシェイクは売れず、潜在ニーズを掘り起こすために行動を変え、お店で出口調査をして顧客理解を深めて改善したことで、売上を大幅に伸ばすことに成功した。

という話しなのですが、実際の話がストーリーになっていて、この本で語られようとしていることの全てが詰まっているので読み出しで衝撃を受けました。

この本は例を用いながら、潜在ニーズの掘り起こし方とその活かし方が終始論じられていて、さまざまなパターンのビジネス、職種の方にも役に立つ内容だと感じます。

こんな方におすすめ

  • 顧客理解をしたうえで、マーケティングプランを立てようとしている人
  • 顧客ニーズが分からず、施策作りや製品サービス開発に悩んでいる人
  • 自社製品の売上が伸びなやんで困っている経営者の方
  • 最近なかなか受注できない営業の方


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